【2018 ASIA PACIFIC D1 PRIMRING GRAND PRIX】新たな競技誕生の瞬間! ロシアと日本のドリフト対決始まる

日本生まれの自動車競技「ドリフト」に新たな競技がまた誕生しそうです。

ここ、ロシア・ウラジオストクでは、2018年9月15日(土)、16日(日)にかけて、「2018 ASIA PACIFIC D1 PRIMRING GRAND PRIX」が開催されますが、その土日のプログラムは予選と決勝ではありません。

15日土曜日は、通常のD1GPと同様、1台の車両が思い切り速く、角度をつけて、カッコよくドリフトを決めながらコースを走り抜ける「Tanso(単走)」と、トーナメント方式で2台が前後をドリフトで走りながらポイントを競い合う「Tsuiso(追走)」が行われます。ウラジオストクのPRIMRINGでは過去に4回同様にロシア代表と日本代表のドリフトトップドライバーが対決を行い、いずれも日本代表選手が勝利を飾っています。

年々、観客の盛り上がりと比例するかのように選手のドリフトテクニックも上昇。もはや、日本選手のアドバンテージもなくなっているのでは?と囁かれています。初のロシア代表チャンピオン誕生か?が土曜日の見所でしょう。

そして、まったく新しい競技手法とも言えるのが日曜日の団体戦。こちらは3回に分けて競技は進みます。

まずは「単走団体戦」。柔道や剣道の団体戦のように、1対1でTansoを競い、点数を高く出したほうが勝ち。日本、ロシア、各チームからの8名選抜選手により、8戦が行われます。4対4の場合はもう一戦行われます。

そして、勝利チームは3戦目の「追走団体戦」で、対戦相手のカードを見てから出場選手を決めることができ、3戦目を有利に戦うことができます。

2戦目は「シンクロ団体戦」です。各チームから3名を選抜しグループとし、その3台が連なって走ります。通常のドリフトポイントにプラスして、シンクロ度のポイントを加えてジャッジします。往年の団体ドリフト競技「イカ天」を思わせるような走りになるのではないでしょうか?

3台グループが2回ずつ走り、3グループ(2チーム型グループ)走って勝敗が決まります。この2戦目で勝利すると、3戦目「追走団体戦」の「先行」「後追い」を選択する権利を得ます。

そしていよいよ3戦目の「追走団体戦」は、1対1の追走をあらかじめ決めた出走順の戦いで行います。どちらかのチームが8勝した時点でそのチームの優勝が決定します。

新たな団体戦競技の登場で、様々な国や団体で開催されるドリフト競技が、そのグループ同士のぶつかり合いになれば、さらに全体が盛り上がること間違いないでしょう。

アニメ、カラオケ、日本食のように、ドリフトも日本文化のひとつとして世界中に広がっていくことを嬉しく感じます。

日曜日の対戦は目が離せなくなりそうです。

(clicccar編集長 小林 和久)

【関連リンク】
YOUTUBE LIVEで生放送され、アーカイブされます。
▼2018 ASIA PACIFIC D1 PRIMRING GRAND PRIX [9/15] 個人戦

▼2018 ASIA PACIFIC D1 PRIMRING GRAND PRIX [9/16] RDS vs D1 チーム戦

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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