運転席と助手席で同時定位が可能なトヨタの販売店オプション「プレミアムダブルツィーターシステム」

クルマの前席の場合、左右のスピーカーやツィーターの位置に対して、中央に座ることは基本的にはなく(フィアット・ムルティプラやホンダ・エディックスなどをのぞく)、高音質を実現するために、音像定位がひとつのキーワードになっています。

現行カムリに採用されているJLB(ハーマン)の「JBLプレミアムサウンドシステム(9スピーカー)」は、タイムアライメントと呼ばれる技術などを駆使しながら、前席両側のみならず、後席でも良い音を響かせるのを目標としたそうです。

2018年9月11日、デンソーテンは、トヨタ自動車の販売店装着オプションである「ハイレゾ対応サウンドパッケージ(プレミアムダブルツィーターシステム)」を共同開発したと発表しました。なお、同製品は9月3日より発売されています。

トヨタの「クルマに乗る人すべてに良い音を届けたい」という思いを実現すべく今回新たに開発された「ダブルツィーター」は、運転席・助手席両方で左右の音の到達タイミングを一致(同時定位)させることができます。

これにより、カーオーディオのひとつの理想型といえる、両席ともにまるで目の前で演奏しているかのような音響空間を演出することが可能だそう。さらに、音楽CDに比べて高音質を誇るハイレゾ音源の再生に対応し、ヴォーカルの息づかいまでも鮮やかに再現するとしています。

(塚田勝弘)

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この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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