【ルノー・メガーヌRS試乗】強力なエンジンとそれを支える高性能シャシーの組み合わせが生み出す、別次元の走り

ルノー・メガーヌはヨーロッパではごく普通に使われているCセグメントの乗用車です。たとえばトヨタのカローラスポーツやシビック、アクセラ、そしてVWゴルフなどと同じジャンルのクルマと思って下さい。

通勤や生活に使われるようなごくごく普通のクルマなのですが、そのメガーヌをベースとしたスポーティモデルが存在します。現行モデルはスポーツタイプのメガーヌのみが日本には輸入されています。最初に輸入されたのはGT、そしてGTラインと言われるモデルでした。そして今回、さらにパフォーマンスを高めた「RS」が追加されました。

「RS」の特徴をざっくりと紹介すると、エンジンは1.8リットルのターボで279馬力を発生。これをフロントに搭載して、フロントタイヤのみを駆動するFF方式を採用しています。かつて、スカイライン(R32)にGT-Rが復活したときに採用されたRB26DETTが280馬力でした。標準のスカイラインはFRでしたが280馬力の出力を効率よくかつ安全に使うために採用されたのがアテーサE-TSという4WDシステムであったことを考えると、279馬力をFFで走らせるというのはかなりのシャシー性能が求められることになります。

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諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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