【新車】新型アウディ・A8発表。日本では自動運転「レベル3」はお預けも、最新技術を満載

搭載されるパワーユニットは、250kW/340ps の3.0L V型6気筒直噴ターボ(Audi A8 55 TFSI quattro)と、338kW/460ps の4.0ℓV型8気筒直噴ツインターボ(Audi A8 60 TFSI quattro)の2種類のガソリンエンジン。

軽量アルミ合金クランクケース、90度のVバンク角、バンク内ターボチャージャーなど、多くの技術を共有するモジュラー型の高効率エンジンで、3.0Lは先代比+22kW/60Nm、4.0Lは18kW/60Nmの強化が図られた一方、燃費は55TFSI quattroが10.5km/L、60 TFSI quattroが8.7km/L(数値はともにJC08モード)を実現。

組み合わせるトランスミッションは、8速ティプトロニック(トルクコンバーター付きAT)。新型アウディA8のquattroは、セルフロッキング センターディファレンシャルを備え、通常時のトルク配分は「前40:後60」ですが、ホイールのスリップ状況に応じて、フロントに最大70%、リヤに最大85%のトルクを配分することも可能です。

さらに、ドイツの高級車が続々と投入しているマイルドハイブリッドドライブシステム(MHEV)の搭載もトピックスです。48Vリチウムイオンバッテリーと、クランク軸にベルトを介して連結されるBAS(ベルト オルタネーター スターター)を中核技術とし、燃費を改善するシステム。

48Vという電圧を背景として、最大12kWという高いエネルギー回収効率が特徴。減速時には22km/h以下でのアイドルストップ&スタートを、また55〜160kmhの範囲でスロットルペダル オフにすると、エンジンを停止してのコースティング(惰性)走行を可能にするなど利点があります。

軽快な走りを実現しそうなオプションの「ダイナミック オールホイール ステアリング(四輪操舵)」も注目。65km/h以下ではリヤタイヤは、フロントと逆方向に最大5度まで電子制御により操舵され、都市部などでの取り回しの良さに貢献。最小回転半径は、約0.5m小さい5.3mを実現しています。逆に、中高速では、リヤタイヤはフロントと同方向に操舵され、操縦安定性を向上。

新型アウディA8の価格は「Audi A8 55 TFSI quattro」が11,400,000円、「Audi A8 60 TFSI quattro」が15,100,000円、「Audi A8 L 60 TFSI quattro」は16,400,000円です。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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