【スズキ・ジムニー試乗】オフロード専用コースで確認できた新型の進化のポイントは?

さらに、路面の入力によりステアリングが取られる感覚に襲われるキックバックを低減させたステアリングダンパーの効果もオフロードコースでより実感できます。

ほかにも、一定速で下り坂をクリアできるヒルディセントコントロール、上り坂で一時的にブレーキを保持するヒルホールドコントロールの恩恵は、オフロード、オンロードを問わず確認できました。

なお、ジムニーは先代よりもアプローチアングルがマイナス4°となっていますが、これは、歩行者保護の脚部性能の確保、そして荷室長の確保によるもので、両者のバランスを取った結果だそう。

それでも41°も確保されていますし、ランプブレークオーバーアングルは28°で同等、デパーチャーアングルはプラス1°の51°もありますから、こうした専用コースでも難なくクリアできます。

ジムニーの美点である軽さ、前方、左右、後方の良好な視界、そしてボンネット先まで見渡せることで得られる視認性の高さは健在。

とくに、軽さと高い剛性感で悪路を走破する感覚は、とくに後者の進化を実感できました。日常使いから悪天候時、オフロードを走破する際まで、頼れる相棒になるのは間違いありません。

(文/塚田勝弘 写真/前田惠介)

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この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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