2018年8月27日、アイシン精機とデンソーの2社は、電動化のための駆動モジュールの開発、販売の合弁会社設立に向けた検討を進めることに合意しました。出資比率はアイシン50%、デンソー50%です。
EVやハイブリッド、プラグインハイブリッド、あるいはFCV(燃料電池車)といった電動化車両には、電動駆動モジュールが不可欠。アイシン精機とデンソーでは、電動化の普及には、電動車両の駆動に欠かせない、トランスアクスル、モータージェネレーター、インバーターというキーコンポーネントがひとつのパッケージになった駆動モジュールを自動車メーカーなどに供給する必要があります。
こうした背景により、性能、コスト、地域事情に合わせた多様な種類の駆動モジュールを開発、販売するために、アイシンとデンソーの強みを結集した駆動モジュールの開発・販売の合弁会社の設立検討に合意したそうです。
合弁会社では、ハイブリッド、プラグインハイブリッド、燃料電池車(FCV)、電気自動車(EV)など幅広い電動化ニーズに対応できる駆動モジュールのラインナップを揃え、顧客である自動車メーカーのエンジンに合わせた適合までを含めて対応、販売できる体制を構築する構想としています。また、EV市場の急拡大が見込まれる中国をはじめ、世界各地域への幅広い普及を目指します。つまり、主要顧客であるトヨタ以外にも販売することになるのでしょう。
今後、両社では、合弁会社の詳細を検討し、2019年3月の設立を目指すそう。これまでハイブリッドシステムの開発生産において培ってきた両社の強みを掛け合わせ、持続可能な社会の実現に貢献していくとしています。
(塚田勝弘)