【DS7クロスバック試乗】世界で一番「オフロードが似合わない」SUV。都会ならどこでも行けるエレガントさ

DS7クロスバックにはサスペションの硬さを切り替えるドライブモードを備えていて、スポーツ、ノーマル、コンフォート、エコの4モードが選べます(シーソックグレードでパッケージオプションを選ぶとさらにスノー、サンド、マッド3モードが追加されます)。コンフォートモードを選ぶと足まわりはもっとも柔らかくなり、さらにフロントのカメラによって路面の状態をスキャンしながら自動で減衰力が調整されるようになります。

このときの乗り心地はかつてのハイドロニューマチックを思わせるゆったりとしたものなり、ほかのクルマではなかなか味わえないような世界を味わえます。

基本性能としては必要にして十分なものを備えていますが、その基本性能やパッケージング、ユーティリティでこのクルマを選ぶ人はほとんどいないでしょう。でもこのクルマのエレガントさなら都会のどこへ乗っていっても、似合っちゃう感じがします。

(文・写真:諸星陽一)

この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
続きを見る
閉じる