【週刊クルマのミライ】ホンダの5代目CR-Vに静的試乗、2列目シートの座り心地比較

日本におけるクロスオーバーSUVマーケットを開拓したモデルといえる、ホンダ・CR-Vがまもなく復活します。

すでに海外ではフルモデルチェンジしている5代目CR-Vは、2018年8月30日にデビューすることがティーザーサイトなどで公表されていますが、それに先駆けメディア向けに日本仕様の新型CR-Vが公開されました。

ダウンサイジング志向の1.5リッター直噴ガソリンターボと2.0リッターi-MMD(2モーター式)ハイブリッドという2種類のパワートレインを用意することも公表済みで、そのいずれにも触れることができたのです。

注目はパッケージングです。基本的には2列・5名仕様となっていますが、ガソリンターボは3列・7名仕様を選ぶこともできます。そして、今回のメディア向けイベントでは、ハイブリッド(5名仕様)と1.5リッターターボ(7名仕様)が用意されていたのです。

つまり、それぞれの2列目シートがどうなっているのか、ガソリンターボの3列目シートのスペースといった気になる部分を静的試乗体験することができたのです。

結論からいえば、2列仕様と3列仕様では2列目シートは完全に異なるものでした。後者の2列目はスライド機構もありますし、3列目の乗員がアクセスしやすいように跳ね上がる機構も備わっています。そして、座り心地も異なります。もちろん、2列仕様のほうがクッション感もあって快適です。

3列目を備えているというのは普段は必要なくともエマージェンシー的にメリットを感じるものですが、日常的に2列目シートのパッセンジャーがいるようなら2列仕様を選んだほうが感謝されるかもしれません。

なお、3列目シートは大人が収まるスペースを確保はしていますし、背もたれはリクライニングしますが、座面も短めで長時間の乗車は厳しそうな印象。また2列目シートの下に足先を入れて座るといったポジションになっていますが、厚底の靴ではつま先を入れるのが難しそうなスペースにとどまっています。

このクラスで3列仕様が選べるのは大家族にって選択肢が広がるのは間違いないでしょうが、スライドドア・ミニバンの代替になるかといえば家族構成次第といえそうです。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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