【新型MINI試乗】ベーシックな3ドアの「ONE」でもMINIらしさと新しさを存分に味わえる

ゲトラグ製の7速DCT仕様のシフトレバーは、形状が一新されるとともに電子制御式に変更。動力伝達を遮断せずにシフトチェンジが可能になり、スムーズな変速フィール、燃費向上に寄与するとしています。

102ps/190Nmというスペックとは思えないほど、街中ではキビキビとした加速を引き出せるのは、7速DCTの恩恵が大きく、素早い変速が可能。Dレンジにいれたまま、少し強めにアクセルを踏み込む程度であれば瞬時にシフトダウンが行われるなど、最適なギヤがチョイスされます。

また、マイナーチェンジ後モデルでもMINIらしい、ボディ剛性感の高さによる硬質な乗り味は健在。街中では少し跳ねるような乗り心地も察知できるものの、ガッチリしたボディにより、揺れの収束が収まるのも早く感じます。

「ゴーカートフィール」と喩えられるキビキビとしたフットワークの良さももちろん美点で、さらに、以前よりも高速域のスタビリティも向上した印象。街中や山道では水を得た魚のように走り、高速道路ではビシッと真っ直ぐ走ってくれるのは、MINIだけでなく、ドイツ勢にほぼ共通する長所。

日本車からの乗り換える方で、MINIをファッション、アイコン的にとらえて選択すると、その硬派な走りに驚かされるかもしれません。しかし、長く乗るほどその魅力に引き込まれるはず。それは、3ドアのMINI ONEというベーシックなモデルからも十分に伝わってきます。

(文/写真 塚田勝弘)

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この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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