重大事故につながる逆走は、発見してもやってしまっても安全を確保してから110番!【NEXCO中日本に聞きました】

毎日のようにニュースとして見聞きする高速道路の「逆走」。一般道も含め、毎日のようにどこかで発生してしまっている緊急事態です。逆走という行為は、事故発生=命にかかわる!ということは容易に想像できますよね。

この緊急事態に対しNEXCO中日本では、オフィシャルWebサイト内で「逆走防止啓発」を行っています。では、逆走がなぜ起こってしまうのか、なぜしてしまうのか、防止策は?…等々をclicccarでも緊急啓発したいと思います。

■「逆走」するのはどういう状況?

お話をうかがったのがNEXCO中日本なので、高速道路に限ったことでいうと……

・高速道路の【出口から入って】しまう。
・パーキングエリア(PA)やサービスエリア(SA)の【入り口から出て】しまう。
・PA・SAから出て本線合流地点で【右折】してしまう。
・料金所から入って本線合流地点で【右折】してしまう。
・料金所から入り【反対方向の出口から入って】しまう。
・出口を行き過ぎたため【Uターン】してしまう。

主な逆走例はこんな感じでしょうか。しかし、逆走はよく見聞きする「高齢者にありがちな……」というパターンだけではないのです。

特に出口を行き過ぎてUターンなんていう信じられない行為は、「やっべ~行き過ぎちゃったよ! Uターンして戻っちゃえ!!」って感じで、要は「意図的に逆走」をするっていうのですから、も~ビックリです。一般常識からは逸脱した行為と思えるのですが……、これがまたけっこう多いそうです。



■「逆走」しないためにはどうすればいい?

まずはなんといっても、ドライバーとしての自覚を高めることが一番です。はぁ?って感じですが、要は教習所で習った「高速道路は一方通行」「標識通りに走る」ことさえ守れば、逆走などという狂気的なことは起こり得ないハズなのです。

それでも起こってしまう逆走……NEXCO中日本でも、より見やすい道路標識案内標識路面標示、またラバーポールで注意喚起をしているとのことです。それさえしっかり注意していれば、逆走なんて起こり得ないはずなんですけど、ねぇ。

■もし自分が「逆走」していることに気付いたら?

注意はしていても「やっちまった逆走」に気付いたときにはどうすればいいですか?という問いに、NEXCO中日本では

「周囲を確認し、ハザードランプを点灯させてください。そして安全な場所に停止させ、クルマを降りて安全な場所へ退避してください。それから携帯電話、PA・ SAにある非常電話等で110番へ通報してください」

なんかパニックになりそうですが、落ち着いて、上記の行動を確実に行いましょう。

■「逆走」するクルマを発見したら?

目の前に逆走車が現れたら、どんな人でもパニックです! 同じくNEXCO中日本によると。

「まず、同乗者がいたら携帯電話で110番通報を。同乗者がいない場合は、運転中に携帯電話での通報はせず、最寄りのPA・SAで止まってから携帯電話で110番、もしくは設置されている非常電話で110番、または料金所の係員の方へ通報しましょう」

とのことです。

このような通報があった場合、その周辺ではハイウェイラジオや案内表示板で「逆走車あり!注意!!」などの注意を呼びかけているとのこと。その場合は速度を落として前方に注意し、十分な車間距離をとることが重要だそうです。

NEXCO中日本のWebサイトには「前方に逆走車を発見した時は、路肩等の安全な場所に停車し、衝突を避けてください」とあります。ハイ、頑張って避けます!……けど、目の前に現れたら大パニックに陥りそうです~(汗)。

NEXCO中日本では「無くそう逆走 逆走しない・させない・事故にしない」を徹底的に啓発しています。

夏休み時期、家族や友だちとのおしゃべりに夢中になって、運転への注意がおろそかになりがちです。ナビゲーションが言うとおりだけの走行はせず、標識、路面標示等を自分の目でしっかり確かめることもしてくださいね。

「自分は大丈夫!」とは思わず、自動車を運転するということ自体、気を引き締め直すことが大切なのではないでしょうか。

また、この逆走がどんなに危険なのかを、Youtubeの「JAFチャンネル」で【逆走車の恐怖!!】が再現されていますのでチェックしてみてください。ちょっとした恐怖映画のようです!

文:永光 やすの/画像提供:NEXCO中日本(中日本高速道路株式会社)/動画提供:JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)

【外部リンク】

NEXCO中日本 中日本高速道路株式会社・逆走防止啓発
http://www.c-nexco.co.jp/safety/safety_drive/gyakusouboushi/

JAFチャンネル-YouTube
https://www.youtube.com/user/jafchannel

この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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