【スバル WRX STI タイプRA-R STIパフォーマンスパーツ装着車試乗】現行WRX STI最強のRA-Rをさらにチューンした最強モデルの実力は?

現行スバル車のなかでもっともスポーティなモデルと言えるのがWRX STIでしょう。そのWRX STI のなかにタイプRA-Rという限定車が登場しました。そのタイプRA-RをベースにさらにSTIパフォーマンスパーツを装備したモデルに試乗しました。

タイプRA-Rは、WRX STIをベースに軽量化などを施したモデルです。RAの名はレガシィから採用されているもので、モータースポーツベース車両を表す符号でした。現在ではそうした意味は薄れていますが、ピュアなスポーツモデルであることには変わりありません。

エクステリアパーツで目立つのはなんと言ってもリヤに装着された大型のドライカーボン製のウイング。ウイングはエアロパーツのなかでもバツグンの存在感を持ちます。もちろん存在感だけではなく、その効果も大きいのです。ほかにもフロント、サイド、リヤサイド、リヤの各アンダースポイラーやバンパーのカナード、スカートリップなどのエアロパーツが装着されていました。

リヤに大きなウイングが付けられた効果でしょう。速度を上げていくとフロントの接地感が少し落ちてきます。だからといって不安感のあるものではありません。スバル車はフルタイム4WDですので、4輪につねに最適な駆動力が伝わっていますし、サスペンションの動きもよくロードホールディング性に問題はありません。

レーシングカーならもう少し大きなカナードを装着することでフロントのダウンフォースを上げられるでしょうが、ロードカーだとこのバランスが限界なのだと思います。

 

しかしながらコーナーに向かってブレーキングしていくと、フロント側に荷重がススッと移動しますので、そこからステアリングを切っていけば素直な特性でコーナリングをこなしていきます。スバル車はアクセルオフ時の回転の落ちを弱い特性なので、コーナリング前にはある程度ブレーキを使った積極的な荷重移動が有効でしょう。

見た目のスパルタンさに負けない鋭い走りを披露してくれるSTIパフォーマンスパーツ装着車ですが、普段使いレベルの乗り心地もよく、街中から走行会まであらゆるシチュエーションで使えるモデルに仕上がっていたという印象です。

(文/諸星陽一 写真/小林和久、ウナ丼)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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