新型Cクラスの発表会には、ドイツ本国(メルセデス・ベンツ・カーズ)からチーフエンジニアのクリスティアン・フリュー氏が来日し、プレゼンテーションを行いました。
1974年にはすでに、Cクラスの原形といえる新規モデルシリーズの最初の仕様が確定し、1982年、「Baby Benz」が登場。累計販売台数190万台のヒット作になっています。
初代Cクラスは、93年にセダン、96年にステーションワゴンが誕生。その後、異型2眼になった2代目、3代目は2007年、現行の4代目は、2014年登場ですから今回は、現行登場から4年を経てのフェイスリフトになります。
なお、Cクラスは、初代登場から世界累計で950万台をクリアし、2017年も41万5000台を販売(両方ともにセダンとワゴンを足した台数)。世界120カ国で販売され、5大市場は、中国、米国、ドイツ、イギリス、日本だそう。世界4大陸で生産され、日本向けは、ドイツ・ブレーメンと南アフリカのイースト・ロンドンで生産。
ビッグマイナーチェンジともいえる新型Cクラスは、全コンポーネントの約50%(6500点)を刷新したそうで、外観では、ハイライトを加えたシャープなライン、新型フロントバンパーやグリルを採用。フロントバンパーは、V字型からよりダイナミックなA字型に変更。
日本向けは、標準、アバンギャルド、AMGラインの3バージョンが日本向けに用意されます。AMGラインは、サイドエアインテークにツインブレードを配するなど、スポーティムードを強調。
LEDヘッドライトを搭載し、LED ハイパフォーマンスヘッドライト、上位向けはマルチビームLEDヘッドライトを用意。ウルトラハイビーム付きの後者は、法的に認められている最大光量として3レベルを設け、650m以上先まで1ルクスを超える明るさを確保できるそう。
車内では、10.25インチのテレマティクスディスプレイ、メーターは12.3インチのコクピットディスプレイに変更され、Sクラスと同じように、ステアリングスイッチでメーターやメディアシステムなどの変更ができます。
安全や部分自動運転技術では、ドライバーが一定時間反応しない場合、減速、停車させる「ディストロニック&アクティブステアリングアシスト」が用意されるなど、最新技術が満載されています。
なお、セダン、ワゴンに加えて、クーペ、カブリオレも同時発表され、多彩なバリエーションから選択できるのもCクラスの美点といえそうです。
(文/写真 塚田勝弘)
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