クルマ、オートバイに欠かせないスイッチ類や、センサーなどを手がける東洋電装。1947年に小出電機製作所としてスタートした東洋電装は、昨年に創立 70周年を迎えた大手部品メーカーです。
同社は、車両のウィンカーやワイパーなどのコンビネーションスイッチやパワーウインドウといったスイッチなど、ドライバーや同乗者、ライダーの手が触れるHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)に関わる製品を数多く手がけています。
東洋電装は、7月17日、アメリカのイマージョン・コーポレーション (IMMR) との間において、モビリティヒューマン・マシン・インターフェイスに関するライセンス契約を締結したと発表しました。
イマージョン・コーポレーションは、「ハプティクス テクノロジー(手触りなどの皮膚感覚による触感技術)」で世界をリードする企業。同社のタッチ フィードバック ソリューションは、計3,000件以上の特許(出願中の件数を含む)を有し、30 億台以上ものデジタル機器に取り入れられているそうです。自動車向けだけでなく、スマホやゲーム、医療、家庭用電化製品などの製品に採用されています。
今回の提携により、東洋電装はイマージョン社の技術を活用できるようになり、新たな車載ヒューマン・マシン・インターフェイスの開発を加速させるとしています。「ハプティクス テクノロジー」により、インパネなどインテリアデザインの自由度が高まり、顧客の幅広いニーズにも応えられるようになるそう。
東洋電装は、触感フィードバックを活用したモビリティの各種製品を開発することで、ドライバーやパッセンジャー、ライダーの様々な操作の確実性が高められるとともに、運転だけではなく、将来の自動運転車のインテリアにおけるエンタテインメントの操作性を向上させていくとしています。
(塚田勝弘)