新型フォレスター「e-BOXER」用エンジンは驚異の排気再循環率で燃費向上

SUBARUが6月20日にフルモデルチェンジを発表、7月19日に発売した新型「フォレスター」。9月14日には駆動用モーターを搭載したマイルドハイブリッド仕様の「Advance(アドバンス)」グレードが発売されます。

Advanceグレードに搭載される改良版FB20エンジン(※1)は、EGR(※2)率を世界最高水準となる30%超に高められています。

排気ガスを吸気側に多く戻してEGR率を高めることにより、ポンピング損失が抑制され、燃費性能が向上します(Advanceグレード:JC08モード18.6km/L)。

※1 2.0L水平対向4気筒直噴16バルブ(145ps/19.2kgm)
※2 Exhaust Gas Recirculation:吸気ガスに占める排気ガスの比率

EGR率が最も高くなるのは、エンジン回転数1,000~2,000rpmの常用域。近年はガソリンエンジンの燃費向上手段としてEGR率を高めるケースが多いようですが、日経新聞よるとトヨタ「プリウス」でも最大で28%であり、スバルの30%超えは驚異的な水準といいます。

同エンジンを安定燃焼させるには、各気筒に入る排気ガス量を均等化する必要があり、 SUBARUではEGR管を太くして空気と混ざり易くすることで、各気筒に入る排ガス量のバラツキを抑えているそうです。

SUBARUでは同エンジンを搭載したHVシステムを「e-BOXER」と称しており、予約段階で「e-BOXER」を採用したAdvanceグレードが全体の約40%を占めるなど、スバリストからも大きな注目を集めているようです。

Avanti Yasunori・画像:SUBARU)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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