同車は、力強さにイタリアならではのクラフトマンシップ、テイラーメイドが組み合わされています。ベース車を最大120PSも上回る特別なパワートレインとアップグレードしたシャシーやドライブトレインが実現する高性能に裏打ちされたデザインが特徴です。
先述したように、同プロトタイプの開発、設計、製造はイタルデザインが、そして独創的でキレのよい外装・内装デザインは、ロンドンの日産デザインヨーロッパと、日産デザインアメリカが担当。
ボンネット上に鎮座するパワーバルジ、シャープなLEDヘッドライト、低いルーフラインやフロントフェンダーの特徴的なエアアウトレットの「サムライブレード」などが目を惹くほか、大きな可変式リヤウイングが、全体の印象を引き締めています。
内装はモダンで高性能な系譜を受け継ぎ、センターコンソール、インパネ、ドアの内張りには2種類の異なるカーボンファイバーを用意。
シート素材には黒のアルカンターラと、同じく黒のイタリア製レザーが採用されています。さらに、エクステリアにあわせてコックピットにはゴールドのアクセントが散りばめられています。
「Nissan GT-R50 by Italdesign」は、パフォーマンス面にも注目。GT3での経験を活かしてニスモで手作業によって組み立てられる3.8LのV6「VR38DETT」エンジンは、最高出力720ps、最大トルク780 Nmを発生する見込みだそう。足まわりも新しいビルシュタイン製サスペンションとブレンボ製ブレーキが採用されています。
(塚田勝弘)