米・中で生産されている自動車に追加関税が課せられる件で、メーカーにその影響が広がっています。
独・BMWは7月6日、中国による米製品への追加関税(+25%)の影響を自社のみで吸収しきれないことから、米国から中国に輸出する車両の価格を引き上げざるを得ないとの見解を示しました。
新聞報道によると、BMWは昨年、サウスカロライナ州の工場で生産した「X4」「X5」「X6」など、利益率の高いSUV約10万台強を中国に輸出しており、追加関税分を商品に転嫁した場合、中国での販売台数減に繋がる可能性が高いものの、それを自社で吸収しようとした場合には利益が押し下げられることから、BMWとしては車両価格引き上げの道を選んだとみられ、後日改定価格を発表するとしています。
こうした状況は独ダイムラーでも同様のようですが、現時点では価格戦略についてコメントしていない模様。
一方、中国で生産している欧州ブランド車を米国に輸出する場合にも同様の状況が待ち受けており、結果的に消費者にツケを回すことになるため、こうした関税操作による他国へのダメージ戦略が可及的速やかに改められることが期待されます。
(Avanti Yasunori・画像:BMW)
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