優先順位は「追い抜き」「最高速度」「ラップタイム」。SUPER FORMULAの新型車両「SF19」がシェイクダウン

午前と午後のセッションの合間に行われた記者会見で日本レースプロモーションの倉下明社長は、「2年前、初めてダラーラを訪れた時『貴方は何が欲しいのか?』と尋ねられた際、追い抜き、最高速度、ラップタイムの順でお願いします、と伝えました。それから年月が経ち、今日に至ったことを嬉しく思いますし、より白熱したレースになることを期待しています。来年4月にSF19がサーキットに勢揃いすることを楽しみにしています。」と既に来シーズンが待ち遠しい様子。

またダラーラアウトモビリ社SF19プロジェクトリーダーのファビオ・グリッパ氏は「SF19を作るにあたり、ピュアレーシング、アグレッシブを表現できるようにデザインしました。現在のフォーミュラカーは、安全基準を達成するために大きく重くなる傾向ですが、SF19では安全規格をクリアしつつ、F1に比べて80kg軽い車体重量を達成しました。ダウンフォースのレベルは、F1に近いレベルに達していると思います」と挨拶をしました。

今後はヘイローを装着するかどうかなどの検討をしつつ、テストを重ねていく予定とのこと。7月7日と8日に開催されるSUPER FORMULA第4戦富士では、車両を展示するほか、8日にはピットウォーク中に野尻智紀選手がデモランを行う予定とのこと。

また、7月31日と8月1日の2日間、富士スピードウェイで2回目のメーカーテストが実施され、この時はトヨタ製NREエンジン搭載車両も走行する予定。見学可能とのことですので、チェックしてみてはいかがでしょうか。