6月30日~7月1日にタイのチャン・インターナショナル・サーキットで開催される「2018 AUTOBACS SUPER GT Round4 Chang SUPER GT RACE」。昨年は10月開催だったタイラウンドですが、今年は夏の開催。
一年中暑いと言われるタイですが、日本でいう夏にあたる時期は雨季といわれ雨が多くなる季節なのです。昨年開催された10月は乾季の初旬で雨が少なくなっていく季節の入り口。
開催地のチャン・インターナショナル・サーキットでは、6月30日の予選日の午前中に行われたフリー走行の時間帯では突き刺さるような日差しがまぶしいよく晴れた天候でした。
ところがピットウォーク中に降り出した雨はピットウォーク終了後にスコールとなり、コースのところどころに川を作るほどの雨を降らせます。しかし予選開始時刻の直前には上がり、スタート時刻を15分遅延させウェットコンディションとして予選がスタートします。
GT300クラスで予選Q1をトップで通過したのは地元タイからの参戦、est cola by AAS MotorsportのBENTLEY CONTINENTAL GT3。雨上がりの徐々に乾いていく路面を熟知しているかのようなさすが地元チーム。タイムも1分41秒575と、たった1台だけの41秒台!
GT500クラスのQ1ではカルソニック IMPUL GT-Rがトップで通過!
予選Q2、GT300ではトップタイムが1’32.554となりますが、なんとそのタイムを2台が出してしまうということが起こります。ルール上では先にタイムを出したほうが上の順位となることでマネパ ランボルギーニ GT3がトップタイムということになりますが、ここでまた予想外の展開が起こります。
マネパ ランボルギーニ GT3が再車検でペナルティとなりタイム抹消! 同一タイムながら2番手となっていたLEON CVSTOS AMGが今期2度目のポールポジションを獲得します。
GT500クラスでは、最後のチェッカーフラッグをギリギリかすめて最後のワンラップで好タイムをマークしたDENSO KOBELCO SARD LC500でもわずかに及ばず、ポールポジションはMOTUL MUGEN NSX-GTが獲得。2位にKEIHIN NSX-GTと、フロントローを2台のHONDAが独占!
MUGENのポールは2001年の開幕戦以来!最近のHONDA勢にはいい風が吹いてきているようです。決勝ではどんな展開が待っているのか。決勝レースは現地時間15時、日本時間で17時からスタートです。
(写真;松永和浩、clicccar編集部/文:松永和浩)