【新型マツダ・CX-3試乗】ビッグマイナーチェンジの狙いは、乗り心地と操縦安定性の両立

5月31日に発売された大幅改良後のマツダ・CX-3は、内・外装のリフレッシュをはじめ、1.5Lディーゼルエンジンを1.8Lまで排気量を拡大するなどのパワートレーンの改良、静粛性向上、乗り心地の改善などが盛り込まれています。

デビュー以来、とくに後席の大きな突き上げに代表される乗り心地の改善はCX-3の課題のひとつだったそうで、今回は大がかりな変更を受けています。

サスペンションでは、30mmから32mmへとダンパーサイズの大径化が図られたのをはじめ、コイルばね定数の低減、リヤトップマウントの減衰性アップなどにより減衰感の改善が図られています。なお、トップマウントは改良前のラバーからウレタンに材料を変えることで、微小ストローク時の減衰力成分のアップを実現したとしています。

また、乗り心地の改善ではタイヤの剛性の最適化が図られ、応答性の改善ではフロントスタビライザーの小径化、パワステの制御変更などを実施。

タイヤは、トーヨーとの共同開発で新たなブレークスルーを果たしたとしています。サイド(サイドウォール)部の剛性を落とすことで、路面入力を吸収した際に柔らかな入力をサスペンションに伝えます。しかし、それだけでは剛性が落ちてしまいますから、トレッド部の最適化を図り、フットワークの良さを担保したそう。接地面のねじれを抑え、滑らかで連続性のある応答性を追求したとしています。

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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