2018年6月20日、スバル・フォレスターのフルモデルチェンジが正式発表されました。発売日は7月19日(ハイブリッドは9月14日)となっていますから、試乗できるようになるには少々時間が必要……なのですが、ほんのちょっと新型フォレスターを運転することができたので、その最初の印象をお伝えします。
およそ5分ほど運転できたのは市販前のプロトタイプ。非常に短時間でしたが、試乗できたのはテストコースの高速周回路。バンクを最上段まで駆け上がることはしませんでしたが、それでも日本における制限速度を上回るスピードを出すことができました。その印象を一言でいえば「SUVらしからぬ安定感」。
新型フォレスターは、これまでラインナップされてきたターボエンジンが未設定となったことで“らしさ”を失ったという見方もあるようですが、インプレッサから採用されているSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)を基本としていることで、ハンドリングのレベルは格段に上がっています。
最低地上高220mmを確保したクロスオーバーSUVと思えないほど、高速走行は安定しています。特筆すべきはレーンチェンジでの収まりの良さで、車高的にはインプレッサと同等と思えるほど。それも単に安定しているのではありません。ハンドル操作に対する反応はリニアで、一方で後輪の接地感は高いという相反する要素を、このフォルムで実現しているのです。