気になる走りは、走り出しからトルクフルで、街中から山道まで扱いやすく、高回転のパンチ力も十分に感じられます。6MTはクラッチをつなげるだけでスルリと走り出し、2速発進が容易にできます。
シフトストロークは少し長めですが、各ゲートへの収まりはよく、軽めのクラッチもあってイージーな運転から、スポーツ走行まで対応してくれます。このあたりのMTの操作感は、「2つ上」兄貴分であるゴルフGTIにも通じるものがあります。
乗り心地の良さも美点。2420mmというショートホイールベースにも関わらず、上下方向の振動は抑えられていて不快な揺れはあまり感じさせません。また、up! の美点であるロードフォールディング性も高く、コーナーでも結構粘ってくれる足という印象。
ハンドリングも素直で、ワインディングでもキビキビ向きを変えてくれるだけでなく、フォルクスワーゲンの美点でもある直進安定性との両立も高い次元でされています。
(文/塚田勝弘 写真/前田惠介)
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