アルファロメオは、2018年から2022年までに登場予定の新型モデル計画を発表しました。それによると、合計7モデルの新型モデルを計画しており、うち6台はプラグインハイブリッドになるようです。
中でも2台に注目しました。1台は、ドア・スポーツクーペ「8C」新型の登場です。2007年に量産モデルが発売された「8C」は、4.7リットルV型8気筒NAエンジンを搭載し、最高出力450ps、最大トルク470Nmを発揮します。限定生産500台で、日本には70台が輸入されましたが、日本初公開の時点では既に完売と絶大な人気を誇ったモデルです。
新型ではカーボンファイバーのモノコックシャシーを採用。ミッドシップのプラグインハイブリッドで排気量は不明ですが、最高出力は700ps、3秒以内で100k/hに到達するスーパーカーになると噂されます。
もう1台は、1996年から2006年まで日本で発売されたスポーツクーペ「GTV」の復活です。低いフロントノーズからキックアップした高いテールを結ぶキャラクターラインは強いインパクトを残しました。「GTV」はグラン・ツーリスモ・ヴェローチェの略で、高速GTカーを意味します。現在は存在しない、アルファロメオ伝統の名称が帰ってくることになります。当時のトップモデル・パワートレインは3リットルV型6気筒エンジンで、最高出力は240psを発揮しました。
実質、「ジュリア」のクーペバージョンとなる新型では、前後重量を50 : 50に配分し、4シーターのハイブリッドとなります。「E-Boost」テクノロジーと4輪駆動のトルクベクタリングを備え、最高出力は600psを超えると言います。実現すれば、BMW「M4」、アウディ「RS5」など強豪モデル以上のパフォーマンスとなりそうです。
この2台のほかには、「ステルヴィオ」の上位に位置する旗艦SUVやコンパクトSUV、「ジュリア」及び「ステルヴィオ」の改良新型などが予定されているようです。日本に比べ、新型モデルの動きが活発な欧州の中でも、アルファロメオが今後最も注目すべきメーカーの一つになるのは間違いないでしょう。
(APOLLO)