【新型カローラハッチバック(仮称)試乗】TNGAのコンパクトクラス用プラットフォームに大幅改良を加えて「速く走ること」を磨いています

1966年の初代から数えて12代目にあたる、カローラ ハッチバック(仮称)の概要を紹介します。

パワーユニットはガソリンが1.2Lターボで、ミッションは6MTとCVT。駆動方式はFFと4WD(CVTのみ)が設定されます。ハイブリッドは1.8Lアトキンソンサイクル+モーターの構成。駆動方式はFFのみとなっています。

このパワーユニット&ミッションや、フロント・ストラットでリヤ・ダブルウィッシュボーンとなるサスペンションなど、車両を特徴づけるポイントは先行しているC-HRと共通となります。これはプラットフォームにC-HRと同一のTNGA”GA-C”を採用しているからなのでした。

ただしカローラ ハッチバック(仮称)では、前述の6MTを新規開発して追加したことのほか、大小様々な部分で変更・改良が施されています。たとえばステアリングシャフト剛性をアップしたり、切ったハンドルを戻す際の制御を追加することで操舵フィールを向上させています。

ショックアブソーバーも入力の超初期段階から滑らかに動くものを新規開発しました。

またコーナリングをアシストすべくACA(アクティブ・コーナリング・アシスト)という機構も採用しています。これはコーナリング時に内輪側のブレーキを微細にかけて、車体を内向きに曲げやすくしてやるもの。

これら新機構・改良点と、もともと低い車高によってこのクルマは「スポーティなグレード『も』存在するカローラ」ではなく「全車がスポーティなカローラ」になったと言えます。実際にサーキットで試乗をしてみましたが、ボディの剛性感の高さはちょっと普通ではないくらいハイレベルだと感じます。

またサスペンションは非常にしなやかに動き、左右のコーナーが連続して訪れても揺り戻しのような動きは感じられませんでした。かといって乗り心地はひと昔前の「サーキットスペシャル」的に硬いわけでもありません。

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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