【ダイハツ・スマートアシストⅢt 試乗】ダイハツ・ハイゼット・トラックに搭載された「スマアシⅢt」に「10の質問」

ステレオカメラにより衝突被害軽減ブレーキなどを搭載した「スマートアシストⅢt」がダイハツ・ハイゼット・トラックに設定されました。フロントガラス上部に配されたステレオカメラで先行車などを認識し、警報や衝突被害軽減ブレーキを作動させるものです。ここでは、「スマートアシストⅢt」に抱きそうな素朴な疑問・質問を解消したいと思います。

Q:ステレオカメラの認識範囲は?
A:対車両が約60m以内、対歩行者が約30m以内

作動速度はよく耳にしますが、距離で表現されるとより分かりやすいかもしれません。

Q:アクセルペダルを踏んでも止まる?
A:自車速度が約30km/h以下であれば衝突回避、約30〜50km/hの場合は、衝突回避支援ブレーキが作動

ただし、衝突被害軽減ブレーキが作動時にアクセルペダルを踏むと、衝突被害軽減ブレーキはキャンセルされます。

Q:夜間は作動する?
A:作動するが、明るさで左右される場合も

対車両、対歩行者ともに都市部など外灯や建物の照明などで明るい場所であれば作動する可能性があり、暗い場合は作動しない場合もあるそうです。

Q:衝突警報機能などが作動しない条件は?
A:前方視界が悪い場合(豪雨、風雪、濃霧)、フロントガラスの汚れ、逆光、夜間やトンネルなど暗い場所、前方車両との重なり量が少ない時(オフセット状態)、急カーブや坂道など、クルマや歩行者が急に飛び出した時、大きな荷物などで歩行者と認識しにくい時

Q:壁などにも作動する?
A:車両、歩行者が対象

二輪車や電柱、壁などに対して作動する場合もあるそうですが、あくまで対象は車両、歩行者になります。

Q:衝突被害軽減ブレーキ作動後はどうなる?
A:AT、MT車ともに一時停車した後(短時間ブレーキを保持した後)、AT車はクリープ現象により前進。MT車はエンジンが停止(クラッチを踏むとエンジンは停止しない)

Q:誤発進抑制機能(前方)の作動条件は?
A:約10km/h以下で前方約4m以内に障害物があり、必要以上にアクセルを踏んだ場合

Q:先行車お知らせ機能はどう知らせる?
A:前方車両が発進し、約3m以上進んだのに自車が発進しない場合。車間距離が約10m以内で作動

Q:ブザーの音量は調整できる?
A:車線逸脱警報と先行車発進お知らせ機能のブザー音は調整可能(ダイハツ サービス工場で相談)

Q:最大何秒前からブザーが鳴る?
A:最大3秒前から

ドライバーの操作やステレオカメラの認識状態、速度により異なります。

なお、衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能などは、上記の天候などに左右されるほか、先行車などにオフセット状態(ずれが大きかったり)や角度(斜め)付いたりすると作動しない場合もあるそうです。

(文/写真 塚田勝弘)

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この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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