【ボルボ・XC60 D4 AWD 試乗】XC60の良さを引き出すディーゼルエンジンの特性と4WD

ボルボのミドルクラスであるXC60に、ディーゼルエンジンを搭載し4WDの駆動方式を採用した新グレード・D4 AWDが追加されました。意外なことにディーゼルエンジンと4WDの組み合わせはボルボ車としてははじめてとなります。

搭載されたエンジンは2リットルのディーゼルターボで、最高出力は190馬力、最大トルクは400Nmのスペックです。XC60のガソリンエンジンモデルは比較的シャープな走りが魅力ですが、このディーゼルエンジン搭載モデルはそうしたシャープな動きとは違って、ゆったりとした動きを持つモデルに仕上げられていました。


低回転からしっかりとトルクを引き出すエンジン特性はディーゼルらしさにあふれています。最近のガソリンエンジンはディーゼルに負けないくらい低速トルクがありますが、アイドリング状態からブレーキをゆるめてずるずるとクリープした状態から、アクセルペダルをゆっくり踏んでいったときに盛り上がるトルク感はやはりディーゼルエンジンのほうが優れています。

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諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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