【SUPER GT2018】今度はレクサスRC-Fがポールtoウィン!ピットでの判断が明暗を分けた鈴鹿のGT300

5月20日に鈴鹿サーキットで開催された「2018 AUTOBACS SUPER GT Round3 SUZUKA GT 300km Fan Festival」の決勝レース。ここ鈴鹿でも、GT300クラスで大記録が生まれています。

鈴鹿サーキットのシステムトラブルにより40分の遅延となったSUPER GTの決勝。暴風に見舞われた前日の予選でポールポジションを獲得した96号車K-tunes RC F GT3はそんな遅延など全く気にすることの無い素晴らしいスタートでレースをリードしていきます。

そこに続く2番手の25号車HOPPY 86 MCと0号車グッドスマイル 初音ミク AMG。しかしK-tunes RC F GT3のスタートに食らいつこうという勢いが感じられません。HOPPY 86 MCはスタート周に順位を大きく下げて6位まで後退。グッドスマイル 初音ミク AMGが2位となってレースは進んでいきます。

ところがGT500クラスでの13周目にGT500クラスの39号車 DENSO KOBELCO SARD LC500がデグナーカーブでスピン!クラッシュしてコースにはみ出しながら停めてしまいます。このアクシデントの処理ためにセイフティーカー(SC)が導入。SUPER GTでのSCは全車が隊列を組んでのリスタートとなるためにK-tunes RC F GT3の作り上げたアドヴァンテージは帳消しになってしました。

 

GT500での19周目にSCが解除となると上位陣ではHOPPY 86 MCや7号車 D’station Porsche、65号車 LEON CVSTOS AMG、18号車 UPGARAGE 86 MCなどがすぐさまピットイン。ここでは入らずにトップのまま粘ったK-tunes RC F GT3もGT300の25周目にピットインしタイヤ4本交換。またK-tunes RC F GT3などがピットインしたことでトップとなったグッドスマイル 初音ミク AMGはここでアドヴァンテージを作る作戦でGT300の32周目まで粘ってタイヤ無交換作戦でトップのまま戦列に戻っていきます。

全車ピットインを終わった頃にはトップが初音ミク、その後ろについてきたのはこれまた無交換のUPGARAGE。そしてその背後には4本交換のK-tune RCFが迫ってきます。

さすが4本交換は安定感が違います。K-tuneはまずUPGARAGEをパスすると、すぐさま初音ミクに襲い掛かります。

GT300の36周目にK-tuneが初音ミクをかわしてトップに立つと、すぐ後ろには61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTやHOPPY 86 MCなどがつながり、総勢7台の2位争いが始まります。

終盤に差し掛かる44周目、日立オートモーティブズシケインでSUBARU BRZは初音ミクをパス!続いてHOPPY 86 MCも初音ミクをパスするといよいよ2番手争いはこの2台に絞られてきます。

そして46周目のダンロップコーナーでHOPPY 86 MCがSUBARU BRZをパス。中盤からここまで、本当にめまぐるしく順位が変わっていく激しいバトルが続きました。

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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