新型ホンダ・オデッセイの走りはピカイチ。ちょっとマジメなスタイルで「優等生」のような雰囲気

インテリアではオデッセイの特徴の一つである2列目プレミアムクレードルシートに深いくつろぎをもたらす大型のヘッドレストを採用。さらに足元にはスマートフォンやペットボトルなどが収納可能な小物入れを採用し、リラックスできる空間を演出しています。

そしてホンダ純正ナビゲーション「ギャザズ」は9インチナビゲーションに対応。ナビ装着用スペシャルパッケージと組み合わせることで、操作性にも優れドライブをサポートしてくれます。

全8つの機能によってドライバーをサポートしてくれるホンダセンシングは全モデル標準装備。しかもハイブリッドモデルはACC(アダプティブ・クルーズ。コントロール)に渋滞追従機能を追加。前走車がいない場合は車速を自動でキープし、前走車がいる場合は自動で加減速を行い、適切な車間距離を保つように支援してくれるので、高速道路での負荷を軽減してくれます。

試乗したグレードはハイブリッドの最上級モデル、ハイブリッドアブソルートEXホンダセンシング。広い室内空間と高い走行性能を両立させた超低床プラットフォームと専用チューニングを施されたサスペンションによる乗り味は決してスポーティではなく、無駄な動きの少ないフラットな乗り味が特徴で、ロングドライブしても疲れにくいです。

JC08モード燃費26.0km/Lを実現するハイブリッドシステムは、モーターを主役としたシステムです。高い静粛性と3LV6エンジンに匹敵する強力なトルクを低回転域から発生させるため、非常にスムーズな加速を実現しています。

車両重量の重いミニバンのオデッセイですが、非常にスムーズな走りが魅力です。また、モーターのみで走行できるEVモードも設定しているので、早朝や深夜などの住宅街の走行などに重宝します。

ボディサイズの大きさと圧倒的な存在感が人気に繋がるLLサイズミニバンですが、室内空間の広さや走行性能、そして先進の運転支援システムの充実度を考えると、オデッセイはもっと高い評価を得られる実力があると思います。オデッセイの車両本体価格は298万~415万円となっています。

(萩原文博)

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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