真面目な優等生……と喩えられるフォルクスワーゲン。これまでは機能性でその実直さをアピールしてきましたが、最近はとくにデザインを洗練し、見た目にも実直さが伝わるようになってきています。その最新の優等生の実力やいかに?
1975年に初代モデルが登場してから世界で1400万台を超す販売台数を誇る「ポロ」。現在販売されているモデルは、すでに販売されている「ゴルフ」や「パサート」と同じくMQBモジュールが採用されたこともあって、フォルクスワーゲンのラインナップでは最も手頃なモデルであるものの、歩行者を検知する自動ブレーキをはじめとした最新機能が搭載されています。また、パワートレーンの効率化も「ポロ」のポイント。搭載するエンジンは1.0Lと小排気量ですが、直噴技術とターボによって燃費とパフォーマンスの両立に成功。
SUV人気が高まっている一方で、徐々にマイナーなジャンルとなりつつあるステーションワゴン。しかし、荷室の広さを比べると実はSUVよりも使い勝手に優れています。パサートヴァリアントも例外ではなく、大人5人が乗ってもなお650L(後席を倒せば1780Lまで拡大可能)を確保し、ゴルフバッグを4つ寝かせて運ぶことができます。
さらに注目したいのが、新たに追加されたディーゼルエンジン。1900〜3300rpmという幅広い回転域で400Nmもの最大トルクを発揮し、燃費も20.6km/Lを達成します。ディーゼルエンジン搭載車の車両本体価格は442万9000円〜。
真面目で実直なクルマが特徴のフォルクスワーゲンの中で異彩を放っているのが、精悍なルックスが目をひく「アルテオン」です。とはいえ、華やかな見た目とは裏腹に実用性も高く、荷室は通常時で約563Lを確保(後席を倒せば1557Lまで拡大可能)するほか、テールゲートの開口部も広いため大きな荷物でも楽に積み下ろしができます。
(今 総一郎)