【フォルクスワーゲン・パサートTDI試乗記】最新ディーゼルエンジンらしい分厚いトルクで高速巡航も余裕綽々

丘の中腹を拠点に開催された試乗会は、ディーゼルエンジンのトルク感を試すには打ってつけ。なお、同じ2.0LガソリンのTSIは、220ps/350Nmというスペックで、2.0Lディーゼルは190ps/400Nm。ディーゼルのトルクが分厚いのは当然としても、TSIエンジンのハイスペックぶりも数値から読み取れます。

2.0L TSIエンジンの走りの良さを知っていると、2.0L ディーゼルエンジンの力強さは思ったほどではないかも? と一見感じてしまいますが、それは急な上り坂 での話。平坦な街中や高速道路にステージを移すと、トルクバンドの広さと常用域でのこんこんと湧き出るようなトルク感は、やはりディーゼルの美点を備えていることを実感させてくれます。

パサートのTDIモデルも高速道路を中心とした巡行時が最もその利点を享受できるのは間違いなく、東京から九州まで無給油で行けるという「足の長さ」もこうした使い方をする方には、とくに高い満足感を得られるでしょう。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる