【ボルボ・XC40 AWD Rデザイン試乗】新しいプラットフォームを採用し、日本車のようにきめ細かく使い勝手を追求した意欲的な一台

新しいプラットフォームCMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャ)を用いた最初のモデル、ボルボ・XC40が発表され、試乗会が開催されました。

XC40はボルボとしては初のコンパクトSUVとなります。ついこの前までは90シリーズ、60シリーズを矢継ぎ早に発表していたボルボですが、今後はこのCMAを使った40シリーズのさまざまなバリエーションが登場してくることになります。

 

コンパクトといっても全長×全幅×全高は4425×1875×1660mmと、全幅はしっかりと広く堂々としたスタイルを実現しています。彫りの深い面と、ヘッドライトに施されたトールハンマーのシルエットが新しいボルボであることを主張しています。

今回発表されたXC40は、まるで(いい意味で)日本の軽自動車のように使い勝手のよさを追求しています。

たとえば、フロアコンソールにはティッシュボックスが入るスペースが用意されていますし、スマートフォンの充電を前提としたスペースもあります。この充電スペースは非接触充電も可能です。さらにドアからはスピーカーを排除し、ノートPCなどが入るサイズとしています。

ラゲッジルームは定員乗車状態で460リットルの容量を確保。リヤゲート側からリヤシートバックを倒すことができ、フルラゲッジでは1336リットルを実現しています。トノボードの床下収納やフロアボードを立てた際にフックを展開できるなど、広さだけではない実用的な使い勝手も大幅に向上されています。

(文・写真:諸星陽一)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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