2018年初のターマックイベントはトヨタがWRCタイトルを獲得するための最初の試金石

WRC:世界ラリー選手権の2018シーズンは序盤の3戦を終えました。ここまでのモンテカルロ・ノルウェイ・メキシコは出走順に路面コンディションが大きく影響を受ける、ハプニングの多いイベントでした。

次戦ラリーフランスが開催される舞台のコルシカ島はオールターマック(舗装路)。運に左右される事が比較的少なく、真の実力が試されます。

現在、ドライバー選手権ではセバスチャン・オジェ(フォード)がトップを走り、マニュファクチャラー選手権はヒュンダイがトップを走ります。トヨタ勢はドライバー選手権で5,6,7位、マニュファクチャラ―選手権は4位と、スタートでつまずいている格好です。

昨年シーズンのヤリスWRCは第3戦から中団を走り、ポイントを稼ぎつつ着実に経験値を獲得していきました。一方で実戦経験がなく、テストでも充分なデータ蓄積が無いラウンドでは4〜6位辺りが精一杯の成績でした。しかし次戦・コルシカは昨年完走し、経験済みのイベント。

昨年は事前に準備していたセッテイングからDay2に大きな更を施し、ラトバラ選手が4位と表彰台迄あと一歩に迫りました。

今年のシェイクダウンは前日の雨で路肩に轍が出来「溝が掘れる」状態。

泥もコースに流れ出し、コースコンディションは時間を追うにつれ悪化。更に出走順が下がるにつれ溝が深くなりタイムが下がり、タイム差が速さの参考にならない状態だったようです。

トヨタの3台はドライターマック(乾いた舗装路面向け)仕様のままシェイクダウンをノートラブルでこなしました。

昨年、ターマックでは未勝利のトヨタ。経験も備え、3台体制で挑む今回はシリーズタイトルへの最初の試金石です。また、このイベントはラリースゥエーデンのWRC2クラスで優勝した勝田貴元選手と新井大樹選手も参戦予定です。

この週末、ヤリスWRCと武者修行中の日本人の活躍に注目です。

(川崎BASE・Photo:TOYOTA ※風景が写っている画像は2017年)