昨年のチャンピオンチームゼッケンとドライバー加藤寛規選手を擁し、高橋一穂選手などSUPER GTの現役選手や経験者などで布陣を固めた98号車FLORAL CIVIC TCRは目だったトラブルなく走りぬいていきます。
義務付けの3回のピットのうち3回目をギリギリまで我慢したGOLF TCRはピットタイミングのチャンスなどでラスト40分までトップに君臨、このまま逃げ切るかと思われていました。
しかし、フルコースイエローの間に無駄なく義務ピットを消化していったModulo CIVICは残り30分あまりの頃に再びトップに浮上!
そのまま逃げ切りをみせて2位以下を全て周回遅れとする122周でチェッカーを受けます。
シェイクダウンテストもままならない状態で5時間を走りきった97号車Modulo CIVIC TCR。新型シビックにとっては初優勝、CIVIC TCRを使ってスーパー耐久に、レーシングチームとして復帰した童夢としては2年連続の開幕戦優勝となります。
見事にデビューウィンを飾った新型CIVIC TCRのModulo CIVIC TCR。そのドライバーのひとりである中野選手の誕生日は奇しくも4月1日!まさにバースディウィナーというダブルハピネスを手に入れたのです。
新型に変更され、その戦闘力が格段に上がったと思われる新型CIVIC TCR。その中でもエースと目されるModulo CIVIC TCRの快進撃は今後も続くのでしょうか?それともAUDIやフォルクスワーゲンが巻き返すか?注目のST-TCRクラスはスーパー耐久シリーズの目玉カテゴリーになることは必至。
次戦のスーパー耐久シリーズ第2戦は4月28日(土)・29日(日)の2日間、宮城県のスポーツランドSUGOにて3時間×2グループのレースで開催されます。スプリント要素が強く、同時走行台数の少ない3時間の2グループ制レースでは、また違った展開を見ることが出来るかもしれません。
(写真・文:松永和浩)