【ニューヨーク国際自動車ショー】ジャガー・F-PACEに、550PS/680Nmを誇る「SVR」グレードが登場

ジャガー「F-PACE(エフ-ペイス)」に、ジャガー・ランドローバーの最速モデルである「SVR」グレードが追加されます。同モデルはニューヨーク国際自動車ショーにおいて披露されたもの。なお、日本への導入時期および仕様、サービス内容に関しては、決定次第発表されます。

「スペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)」が手がけるF-PACE SVRには、5.0LのV8スーパーチャージャーが搭載され、パワーは44%向上。最高出力は550PS、最大トルクは680Nmで、最高速度は283km/h(176mph)、0-100km/h加速は4.3秒(0-60mph加速4.1秒)という俊足ぶり。

外観で目を惹くのは、ひと回り大きいフロントのエアインテークとサイド・フェンダーベント。独自のホイールアーチ・エクステンションと低めのモールディングが、低床ボディの筋肉質なスタイリングを生み出しています。

フロントのエアインテークとサイド・フェンダーベントはホイールアーチ内の減圧を図るとともに、揚力の減少と冷却性能の向上を実現し、高速走行時の安定性を最適化。リヤはクアッド・テールパイプ付きの新しいバンパーに専用スポイラーを接合。バンパーにはサイドストレーキを取り付け、リヤからの気流を整えてエアロダイナミクスのパフォーマンスを補完します。

足元では、新しい21インチの軽量アロイホイール(オプションで22インチも選択可能)は、フロントよりもリヤが25mmワイドになっていてハンドリング性能の向上に貢献。

また、22インチホイールは、フロントで2.4kg、リヤで1.7kgの軽量化が果たされていて、ひと回り大きくなった395mmのフロントブレーキディスクと396mmのリヤブレーキディスクとの組み合わせで、より多くの空気を送り込める設計になっています。また、ブレーキ・ディスクはフロント、リヤとも2ピース構造を採用することで、軽量化と敏捷なハンドリングを実現するとしています。

また、ジャガー独自の「バリアブルバルブ・アクティブエキゾーストシステム」も注目ポイントで、迫力満点のサウンドを奏でるとともに、ガスフローの改善を図り、パフォーマンスも向上。エキゾーストシステムは、標準車よりも6.6kgも軽くなっています。

キャビンではフロントシートが見どころで、側面のサポートを強化したスリムライン・スポーツシートを採用。ダイヤモンドキルト・シートにエンボス加工のSVRロゴが配されています。さらに。重厚感のあるシート形状は、後部座席のデザインにも反映されています。

使い勝手では、標準車同様、650Lリットル(後部座席格納時)の荷室容量が確保されています。また、最大8つのデバイスを4GのWi-Fiに接続することが可能で、10インチのタッチスクリーンと12.3インチのHDインストルメントクラスターを備えた「Touch Pro」インフォテインメントシステムを搭載。

F-PACEの走りと内・外装を大幅に強化したモンスターSUVのF-PACE SVRは、ポルシェ・マカンという最大のライバルに対抗する強力なモデルになりそうです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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