日産自動車、先進クロスオーバーEV「IMx」の世界市場投入を決定!

日産自動車が昨年の東京モーターショーで初公開、ジュネーブモーターショー2018でも進化バージョンを披露したクロスオーバーEVコンセプト「IMx」。

同モデルでは自動運転や電動化、コネクテッド技術を通して、より豊かな社会を目指す「ニッサン インテリジェント モビリティ」の未来を体現しています。

「プロパイロット」をさらに進化させた完全自動運転を目指しており、PD(プロパイロットドライブ)モードを選択するとステアリングホイールが格納され、シートが深くリクライニングして乗員全員がリラックスした状態でのドライビングが可能に。

また、MD(マニュアルドライブ)モードを選択すると、PDモードからシームレスに切り替わり、再びステアリングが現れ、シートが適切なドライビングポジションに変化します。

パワートレインは、高出力モーター2基を前後に搭載したツインモーター4WDを採用しており、最高出力435ps(320kW)、最大トルク71.4kgm(700Nm)を発生。

この高出力を受け止めるEV専用プラットフォームや低重心パッケージがもたらすスポーティーなハンドリングにより、クロスオーバーモデルであることを感じさせないフットワークを実現。エネルギー密度を高めた高容量バッテリー採用により、満充電で600km以上の航続を可能にしています。

「IMx」は自動運転で空港に向かい、到着後は無人運転で駐車場を探して駐車し、オーナーが旅から戻る日時に合わせて無人運転で迎えに来る、というような使い方が可能。

そうしたなか、日産自動車はコンセプトモデル「IMx」から発想を得た新型EVクロスオーバーSUVを、世界市場に向けて投入する計画を発表しました。

同社の中期計画「日産M.O.V.E to 2022」の一環として投入されるもので、車両サイズは全長4,700mm、全幅1,880mm、全高1,620mm、ホイールベース2,800mmで乗車定員は4名。

コンセプトモデルのような完全自動運転機能はまだ搭載されない可能性が高いですが、高速道路の複数車線に対応した進化型「プロパイロット」の搭載が予想されます。現時点で具体的な発売時期は明かされていませんが、各種情報によると、2~3年後に市販されるものと予想されます。

Avanti Yasunori・画像:日産自動車)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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