トヨタとスズキがインド市場で小型車、ハイブリッド車などを相互供給へ

トヨタとスズキの間で交わされた2017年2月6日の業務提携に向けた覚書締結以降、2017年11月にはインド市場に2020年頃までに電気自動車を投入するための協力関係構築に向けて検討を進めることで合意しています。

2018年3月29日、インドで小型車、ハイブリッド車の相互供給を行うことで基本合意しました。今回は両社の商品ラインアップを強化しつつ、インド市場における販売競争の活性化に向けて、ハイブリッド車などの相互供給を行うことで基本合意しています。現在のラインナップを拡充するという、より現実的な協力関係とすることで、両社の結びつきが強くなりそう。

具体的には、スズキからトヨタへ「バレーノ」、「ビターラ・ブレッツァ」を供給し、トヨタからスズキへは「カローラ」を供給することが予定されています。なお、供給開始時期や台数規模、車両スペック、供給価格などの詳細については、今後両社で検討していくとしています。

スズキにとっては、インド市場もEVシフトする中で、ハイブリッド車というエコカーの拡充が図られる利点があり、トヨタにとっては苦戦するインド市場での拡販、さらに現地工場での稼働率向上などがありそうです。

(塚田勝弘)

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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