【ジュネーブモーターショー2018】都会の渋滞対策でアウディが「空飛ぶクルマ」の開発に参画

2030年までに世界的に交通渋滞が大幅増加すると予測される中、同問題を解決しようと、ジュネーブモーターショー2018で空飛ぶEVコンセプトモデル「Pop.up Next」が公開されました。

仏エアバス社の構想をベースに、新たに独アウディAG、イタルデザインの2社が加わって開発。道路と空中を移動する自動運転機能を備えたコンセプトモデルとなっています。

カーボンファイバー製の軽量キャビン(2人乗り)と走行モジュール、飛行モジュールで構成。ユーザーはアプリで目的地や到着時間を指定。AIが目的地までの最適な移動経路や手段を決定し、シーンに応じて地上と空を使い分け、自動運転で移動します。

タクシーのように手軽に呼び出せるのが特徴で、地上移動時にはキャビンに走行モジュールを装着、空中移動時には飛行モジュールを装着。乗員が目的地に到着すると、各モジュールは専用の充電ステーションに自律的に戻り、次の乗員を待つことになります。

エアバス社の知見にアウディのEV技術を融合、イタルデザインが外観をまとめており、3社は今後本格的にプロジェクトを進めて行くそうで、実現すれば時間の有効活用にも繋がるだけに開発動向が注目されます。

Avanti Yasunori・画像:Italdesign)

【関連記事】

Nvidia製AIチップが新型「Audi A6」のレベル3自動運転を可能に
https://clicccar.com/2018/03/18/569369/

トヨタ出資の「空飛ぶクルマ」に世界のメディアが注目!
https://clicccar.com/2017/06/26/485788/

イタルデザインとエアバス社「Pop.Up」公開
https://clicccar.com/2017/03/14/454112/

【関連リンク】

エアバス「Pop.up Next」
http://www.airbus.com/newsroom/press-releases/en/2017/03/ITALDESIGN-AND-AIRBUS-UNVEIL-POPUP.html

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる