歴代のフェアレディはレース参戦と共にストリートでも愛されてきたクルマです。Z31だってきっと、レースで輝かしい戦績を残したい…ハズ!? そんなフェアレディの歴代レーシングカーたちをプレイバックしてみましょう。OPT300ZXの未来も見えてくる、かもしれません。
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想い出せ! あのきらびやかなフェアレディのレース史を
フェアレディは、日本のレースの発展と共に成長し、常にスポーツカーの王者として君臨していた。が、S130系を最後に国内のレースシーンで目にすることができないなんて、本当に寂しい!
思い出してみれば、SP310時代には第1回日本グランプリでクラス優勝し、オジサンたちの青春の思い出の1ページを美しく飾ったものだった。
そしてレースがどんどんと広まりレースファンが増加していくときに、フェアレディSR311が登場した。ワークスを中心とした活動だったけれど、プライベートでも続々とレースに参加してレースの輪を広げていった。そんな楽しい時代で、今の一流ドライバーも一度はSR311のステアリングを握っているといってもいいほどだった。
時は流れて、男性的マシンSR311から華麗な変身を遂げて、初代フェアレディZ S30系が登場した。SRでレース活動をしていたマニアは、先を急いで、S30系の強力マシン、Z432でレースに参加する。
そして、日本のレース界が黄金期を迎えるころ、輸出モデルに使われていたL24エンジンを載せ、オーバーフェンダー、フロントノーズを付けた、S30系の極致と言われる240Zがサーキットを走り回り、ワークスを中心に暴れ回った。
今でも憧れのクルマに240ZGを挙げる人が多いのも、あのレースでの思い出がオーバーラップするからなのだろう。
しかし、オイルショックのころからワークスはレースから手を引き、排ガス対策にそのエネルギーを使ってしまった。これで、フェアレディの栄光の歴史は消えてしまうかと思えた。もっともフェアレディを愛する人たちによって、数は少ないながらもサーキットを走る姿はあった。
しかし、発売以来1年が過ぎた今、最新のZ31のレーシングカーはまだその姿を見ることができない。フェアレディ史の中で最強のマシンがレースに出てこないなんて、あまりにも寂しい。レースと共に歩んできたフェアレディの灯を消してはいけない!
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こうやって、歴代のフェアレディのレースシーンを思い返すと、やっぱりフェアレディはサーキットが似合うマシンなんですよね。ウォ~!!!と興奮するフェアレディ・レースファンの声が聞こえてきそうです。この「OPT300ZX世界耐久レースへの挑戦記」は、参戦へ向けての進展が見えましたらご紹介しますね。
[OPTION 1984年11月号より]
(Play Back The OPTION by 永光やすの)