トヨタの新型4WDシステムは、後輪左右のトルク制御と自動的に2WDに切り替える機構を搭載

トヨタは、CVT、MT、エンジンとハイブリッドに加えて、新型4WDシステムを発表しました。さらなる燃費向上と4WDでの高い操縦安定性、走破性向上が主眼となっています。

まず、ガソリンエンジン車に採用される4WDの新システム「Dynamic Torque Vectoring AWD(ダイナミックトルクベクタリングAWD)」と、「AWD intelligent Management(AIM)」に注目。走行状況に応じて後輪のトルクを左右独立で制御するトルクベクタリングにより、高い旋回性能と高い悪路走破性を実現したそう。

さらに、前後輪の車輪軸に世界初となる「ラチェット式ドグクラッチ」を搭載することで、2WD走行時に後輪に動力を伝達させる駆動系の回転を停止させ、損失を大幅に低減して燃費向上をはかる「ディスコネクト機構」が加えられています。

また、ハイブリッド車に採用される「新型E-Four」も注目。電気で駆動する後輪の全体トルクを従来型の1.3倍にまで増強させたうえで、走行状態に応じて後輪にトルクを配分する新制御を採り入れ、高い走破性と優れた操縦安定性を実現しているそうです。

これらにより、トヨタに4WDは、「Dynamic Torque Vectoring AWD」と新型E-FOURが加わることになり、2023年には4WDのうち、この2つの新4WDシステムの比率を約70%、28車種まで拡大するとしています。

(塚田勝弘)

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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