現在、ミニバンに限らず中古車は使用する燃料がハイオクとなる大排気量エンジン搭載車は嫌われる傾向が強いのです。アルファード/ヴェルファイアでもレギュラーガソリン仕様で新車時価格が比較的リーズナブルな2.5L車に人気が集中しています。
アルファードで言えば、エアロ仕様の2.5S CパッケージのFF車は新車時価格が417万3709円にもかかわらず、現在の平均価格は約447万円。ヴェルファイアでも同様に2.5G Zエディションは約437万円付近を横這いで推移している状況です。
このように横這いや小幅な値落ちにとどまっているグレードが多いアルファード/ヴェルファイアの中で軒並み大幅な値落ちを示しているのがハイブリッド車です。
2.5L車に比べると中古車の流通台数も少なめですが、例えばエアロ仕様のアルファードハイブリッドSR Cパッケージはこの3カ月で平均価格は約524万円から約512万円へと12万円の値落ち。比較的流通台数の多い最上級グレードのエグゼクティブラウンジは直近の3カ月で約50万円値落ちし、平均価格は約610万円まで下がっています。
同様にヴェルファイアでもエアロ仕様のハイブリッド2.5ZRの平均価格が約450万から約425万円。そして、エグゼクティブラウンジは約598万から約545万円へと大きく値落ちしているのです。この値落ちによって、2.5L車とハイブリッド車の新車時価格の価格差はグンと縮まったことで、ハイブリッド車に値頃感が出ているというわけです。
まだ500万円を超える中古車が多い高級車ですが、新車時価格からの値落ちや装備の充実度を考えると今、アルファード/ヴェルファイアの中古車を購入するならハイブリッド車が狙い目ということは言えるでしょう。
(萩原文博)