ジープ・レネゲードと同じプラットフォームから仕立てられたとは思えないほど異なる世界観を提示しているフィアット500Xが一部改良を受けました。
500Xは、500ファミリーとひと目で分かるデザイン、そして高い居住性や積載性を備えたコンパクトSUVで、2015年10月に発売。
昨年7月には、自動ブレーキ(クラッシュミティゲーション付前面衝突警報)の標準化など安全機能を中心としたマイナーチェンジを受けています。今回の仕様変更では、スマートフォンとの連携が強化されるなど機能の充実化が中心。
今回の一部改良では、全車に最新世代のインフォテインメントシステム「Uconnect(ユーコネクト)」が採用されているのがトピックスです。5インチから7インチへとサイズアップされた大型タッチパネルモニターを備えることで、視認性と操作性を向上。
さらに、「Apple CarPlay」、「Google Android Auto」に対応し、タッチパネルモニターなどを介して目的地の検索や設定、ハンズフリー通話やメッセージの送受信、音楽再生など、スマホの機能が簡単に操作できます。また、センターコンソールに備わるUSBポート(iPod/iPhone対応)を従来の1ポートから2ポートへと増設。
ほかにも、バイキセノンヘッドライトをはじめ、コーナリングフロントフォグランプ、クルーズコントロール、デュアルゾーン式フルオートエアコン、パドルスイッチ、レーンデパーチャーウォーニング(車線逸脱警報)、START&STOPシステムなどの充実装備を全車に標準。なおドライブモードセレクターは、今回の一部改良により「Cross Plus」のみに用意されます。
ボディカラーは、「カプチーノ・ベージュ」、「ジェラート・ホワイト」、「パッション・レッド」、「アバター・ブルー」に加えて、新色の「ファッション・グレー」の全5色を設定。
なお、500Xのラインアップは従来と変わっていません。充実した安全装備や機能を持つ「4×2」モデルの「Pop Star」をはじめ、レザーシートなどを備えた上級仕様の「Pop Star Plus」、専用エクステリアや高出力エンジン、9速ATの採用などでSUVらしさと走りが強化された「4×4」モデルの「Cross Plus」の3グレード展開となっています。
1,368ccの直列4気筒「マルチエア」を搭載し、140ps/230Nmというスペックで、6速デュアルクラッチトランスミッションとの組み合わせになる「Pop Star」が2,927,000円、「Pop Star Plus」が3,165,000円。同じく1,368ccの直列4気筒「マルチエア」を搭載し、170ps/250Nmにまで増強されている「Cross Plus」が3,435,000円です。
(塚田勝弘)