摂氏マイナス20度を計測する厳冬のスカンジナビアで、ポルシェ「911」と「ミッションE」次期型が、「カイエン」を伴いウィンターテストを行っている様子をカメラが捉えました。
レポートと共に届いた写真には「This Road is Closed. For Privacy only! PORSCHE (13:00〜17:00)」というパネルが置かれ、一帯を封鎖して極秘テストが行われている様子が映されています。1メーカーが山間部を借り切り、テストコース化するのは珍しいといえます。
ポルシェ初の市販EVとなる「ミッションE」は、EV専用「J1」プラットフォームを採用。2015年に公開されたコンセプトモデルから継承する美しいクーペルーフを持つ4ドアサルーンです。現在主流の400Vではなく、800Vのシステムを採用し、1回の充電で530kmの航続距離を可能にします。パワートレインには2基のモーターを搭載、最高出力600ps、0-100km/h加速3.5秒、0-200km/h加速11秒台のハイパフォーマンスが予想されています。
一方の「911」次期型は、ランボルギーニ『アヴェンタドール』後継モデルにも採用が噂されるポルシェ次世代スポーツカー・モジュラープラットフォームが用いられ、トレッドを拡大。ホイールベースを延長し、リアのフットルーム向上と軽量化が図られるようです。
パワートレインは、最高出力390psを発揮する3リットル水平対向6気筒ターボエンジンを搭載します。噂のPHEVモデルは、開発が遅れているようで、次期型のフェイスリフトのタイミング(2022年頃)で投入される可能性があります。
ワールドプレミアは、「911」が早ければ3月のジュネーブモーターショーですが、遅れれば秋になるでしょう。「ミッションE」は2019年以降のスケジュールが予定されていると予想されています。
(APOLLO)