トーヨータイヤが報道関係者に先行試乗を行った2種のクロスカントリー4WD用タイヤのうち、大注目となっているのがM/T用タイヤのような迫力あるデザインでありながら、高いオンロード性能を発揮するオープンカントリーR/Tです。
R/Tはオンロード性能を重視したタイヤなのですが、そのデザインはM/Tと見間違いそうなほどにゴツゴツしたデザインとなっています。サイドウォールにも凹凸のあるデザインが採用され、迫力は満点になっています。
クロスカントリー4WDのタイヤは乗用車のようなデザインよりもM/Tタイヤのようなゴツゴツしたデザインのほうが似合うということで、M/TのスタイリングでA/Tよりの性能を持つタイヤというコンセプトで開発されたのがオープンカントリーR/Tです。
試乗はまずランクル200で公道を走りました。見た目はM/TのオープンカントリーR/Tですが、舗装路での静粛性はかなり高くなっています。
若干、パターンノイズを発しますが、このトレッドデザインであることを考えればかなり高いレベルで静粛性を実現していると言えるでしょう。ペースを上げて走ることができるシチュエーションではなかったのですが、コーナリングの安定感も高く、オンロードタイヤとしての性能は十分に納得のいくものでした。
続いてフォードF150でモトクロス場を走ります。なかなか高いクロスカントリー性能を発揮してくれます。M/Tよりは全体的にグリップが低めですがコントロール性はR/Tのほうが高いイメージです。限界付近の挙動がつかみやすいイメージでした。ただ、試乗車がどちらもF-150だったのですが、M/Tを履いていたのはかなりパワフルなラプターです。テスト車両の性格の差も大きく影響していることでしょう。
(諸星陽一)
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