現在、日本を寒波が縦断しています。筆者の地元・熊本でも積雪となりました。
全国を旅していると、「熊本(九州)って雪が降るの?」と驚かれることがありますが、降るんですよ。積もるんですよ。そして滝も凍るんですよ!
今回は、その〝阿蘇の氷瀑〟をご紹介します。
阿蘇の氷瀑、その名は【古閑の滝】。
駐車台数は約70台、料金はバイク100円/軽・普通車300円/マイクロバス500円。有料なのは滝が凍ってる間だけで、春になって溶けたら無料開放されます。写真は【月廻り温泉館】から見た阿蘇山。
駐車場から歩くこと2〜3分、小さな小屋を改装したと思われる売店(茶店)があり、敷地の片隅には【古閑の滝 名水】も湧出してますのでペットボトルを持参するといいですよ。
トイレも設置されていて、女性トイレは和と洋2つあり、手洗い場には「凍結しますので水を止めないでください」と書いてありました。売店は土日祝のみ営業。コーヒーや甘酒が100円、だご汁400円、おにぎりとだご汁のセット500円で販売。杖などの貸し出しもしてます。
古閑の滝までは約600m。杉並木の間をゆっくり登ったり降りたり、細かいアップダウンが続きます。雪がなければいいのですが、凍ってたりするとかなり危険です。溶けかかっていても足元がベチャベチャになるので、しっかりした靴か長靴がベスト。
道の途中から滝がチラっと見えてきます。これだけでも「すご〜い!」という声があちこちから聞こえ、テンションが上がります。豊肥本線の線路、覆道の鉄骨に1mを越えるツララがたくさん下がっていました。
遊歩道は舗装から砂利道に変わり、やがて滝壺に到着。この日はいい陽気だったので、完全に凍ってはおらず少しだけ水が流れていました。
とはいえ日陰ですし、ここだけすっごく寒かったです。杉並木も日陰でしたが、それでも温度差がかなりあります。天気が好くても防寒対策はしておいた方が無難です。
左上が雄滝(落差80m)、右が雌滝(落差100m)。ほぼ雌滝がメインという感じです。
雌滝が2段になっていて、その中腹に石段があるのが気になります。以前は展望台でもあったのでしょうか?
昔々は滝の氷を氷室に貯蔵して、夏季、病気の治療に利用したそうです。この滝の氷が溶けて落ちると轟音が遠くまで響き、阿蘇の人々の間では春の風物詩となっています。
【古閑の滝】
阿蘇市一の宮町坂梨古閑
0967-22-1655(古閑の滝観光組合)
夜間ライトアップ
2018年1月13日(土)〜2018年2月24日(土)の土曜日
18:00〜20:00(天候等により中止となる場合があります。)
【道の駅 阿蘇】
住所:熊本県阿蘇市黒川1440-1
電話:0967-35-5077
駐車:普通車 71台/大型 9台/身障者 2台
物産館では農作物、お惣菜、パン、お土産品などを販売。豊肥本線 阿蘇駅に隣接し、駅前には阿蘇坊中温泉【夢の湯】、コインランドリーもあり便利です。【古閑の滝】までは約7〜8km、クルマで約30分です。
(松本しう周己)