マツダ・CX-8の使い途を拡げる話題のオプション、ヒッチメンバーを体験!

昨年末の登場以来、好調なセールスでスタートを切ったと報じられるマツダのニューモデル・CX-8。現在のマツダの「新世代商品」と呼ばれる初代CX-5以降に登場したモデルで唯一の3列シートモデルということも注目を集める理由だろう。

今回CX-8の話題と言えば、マツダ待望の3列シートニューモデルであるということと同じくらい、オプションでヒッチメンバーが選べる、ということが挙げられるのではないだろうか。メディア向け試乗会で、スケジュールの関係上日没後ながら、この体験をすることができたので振り返りたい。

ヒッチメンバーは、トレーラーハウスや小型ボートなどを牽引する際にトレーラーをつなげるフック、連結器である。日本の法規では750㎏を超えるものはけん引免許の取得が必要になるが、750㎏に収まるトレーラーの牽引は普通自動車第一種運転免許、いわゆる「普通免許」で運転することが可能なのだ。実際こういう事情から、キャンピングカー市場でも750㎏以下のトレーラーハウスの人気が高いようだ。

そんなこともあって、CX-8に装着できるヒッチメンバーもメーカーが用意するだけあって、単に「引っ張れます」というものではない。幾多の安全基準など、目に見えないクリアしなければならないこともしっかり対応。一言では片付けることのできない多くの準備を経て用品設定された、アフターパーツとは一線を画す内容になっているという。

クルマ自体も、絶対的には決して軽くはないクルマならではの乗り心地なども備えつつ、同時に身軽な乗り味は印象的だ。排気量こそ、初代CX-5以来、アテンザ、アクセラなどにも搭載されてきたクリーンディーゼルエンジンと同じ2200㏄ながら、全くの新開発エンジンを搭載。最高出力も向上しているが、乗ってみるとその大きさ以上に、トルクの出方が全域にわたって豊かになっていることが分かる。

国内ではすでに定評のあるCX-5にユーティリティーや、所有する喜びなどのエクストラを与える位置づけながら、それを実現するために、海外専用モデルのCX-9もベースに取り入れ、クルマとしてのよどみない、細部にまでこだわり、派生車種ではなしえないチューニングで完成された一台であり、軽やかさと、サイズを感じさせないハンドリングは多くの人に体験してほしい出来栄えだ。