トヨタとマツダが米アラバマ州・ハンツビル市に合弁新工場を建設すると発表

トヨタ自動車とマツダが1月10日(現地時間)、米アラバマ州で記者会見を開き、同州のハンツビル市に両社の合弁新工場を建設すると発表しました。

新工場は2021年の稼働開始に向けて、トヨタのアラバマ工場から約20km離れたハンツビル市に両社折半出資で約16億米ドルを投資して建設。新工場での雇用人数は約4000名を予定しているそうです。

会見にはトヨタの豊田章男社長、マツダの小飼雅道社長をはじめ、アラバマ州のケイ・アイヴィー知事、ハンツビル市のトミー・バトル市長らが出席。

登壇した豊田社長は、「今回のアラバマ州への投資決定は15年以上にわたり同州でエンジン生産を行ってきた経験に裏打ちされたもの」、「今後、同地で町一番の会社となることを目指します」と挨拶。

また小飼社長は、「私達は人を元気にし、人に優しい社会と美しい地球に貢献するといった明確なビジョンを持ってクルマ造りをしています」、「この地で末長く生産し続けることで、従業員から愛され、地域の人達からも愛される工場になりたいと思っています」と語りました。

アラバマ州のアイヴィー知事は「マツダとトヨタのパートナーシップは、アラバマ州における革新的な自動車製造業の力を拡充するもので、今回のパートナーシップにより、アラバマがさらに技術力に優れた州となることを喜ばしく思う」と挨拶。

また、ハンツビル市のバトル市長は、「今後数十年に渡るトヨタとマツダの取り組みは、アラバマを業界のリーダーに飛躍させるもの」と語りました。

アラバマ州は米国で5番目の自動車生産量を誇る州で、ハンツビル市には約1,400名が働くトヨタのエンジン工場を含め、自動車関連工場が多く存在しており、自動車メーカーや150を超える仕入先等で約5.7万人の自動車関連雇用が生み出されています。

今回の合弁新工場建設は、トヨタにとって米国における11ヵ所目の生産拠点となり、昨年同社が発表した2017年以降、5年間に渡る100億ドルの投資に加えて、米国への継続的なコミットメントを象徴するもの。

新工場の生産能力は30万台/年で、トヨタは「カローラ」を、マツダは新たに北米市場への投入を予定しているクロスオーバーモデルをそれぞれ15万台生産するそうです。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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