【CES2018】独・ZFと中国・バイドゥ(百度)が共同で自動駐車システムを発表

高級ホテルやレストランほか、欧米ではコンサートホールやカジノなどでも見られる、係員に駐車を任せるサービスを「バレーパーキング(valet parking)」と呼びます。

米国・ラスベガスで開催中の「コンシューマーエレクトリックショー(CES) 2018」で、ドイツの自動車用システムサプライヤー・ZFが中国のインターネット関連大手・百度(バイドゥ)社と共同で、自動バレーパーキングを可能にする新しいシステムを発表しました。

自動運転用に開発された車載コンピュータである「ZF ProAI」と百度の技術を活用したこのシステムは、車載センサーとcar-to-xコミュニケーションから得られたデータを分析し、必要な指示がステアリングやブレーキシステムなどのアクチュエータに送られるしくみです。

例えばホテルの玄関口などで運転者が降車し、人間がステアリングやペダル等の操作を行う事なしに、スマートフォンのアプリを使うだけでパーキングスペースに移動・駐車する事をサポートします。また、駐車場から出庫し、運転者や乗員の乗車場所までの移動も可能です。

このシステムはすでに中国最大のカーシェアリング企業の一社であるPand Auto社の電気自動車に搭載されテストが行われているそうです。こういった機能が普及すれば、カーシェアリングのコスト低減につながり、特に都市部においては新しい移動手段の選択肢として消費者にもメリットがありそうです。

(Toru ISHIKAWA)