2017年中間決算(4‐9月)で過去最高の業績を記録、今期予想を上方修正したスズキ。
インドにおける新車販売が好調で、連結売上高が前年同期比で3,321億円増の1兆8,311億円(前年同期比+22.2%)となるなど、今期の売上高・営業利益・純利益ともに過去最高を記録することになりそうです。
中でも海外での新車販売が前年同期比で国内販売の2倍超えを記録、その主要因がインドなどにおける販売増。
そうしたなか、同社はトヨタ自動車との業務提携内容の具体化に向けて両社で検討を重ねた結果、11月17日に2020年を目処としたインド市場へのEV投入に関する覚書を締結しました。
・スズキがインドで生産するEVにトヨタが技術支援を提供
・スズキがインドで生産したEVをトヨタへ供給
・充電ステーション整備
・サービス体制構築に向けた技術者教育・人材育成
・使用済み電池の処理体制整備
・インド市場でのEV普及、定着に向けた活動
インド政府が推進する製造業の育成計画「メイク・イン・インディア」をEVで実現する考えで、EV投入のみならず、それに付随するインフラ整備も含め、同国でEV普及のリーダー役を目指すそうです。
優遇税制などでEV化を推進するインド政府の動きを受け、同社は現地工場の敷地内に東芝、デンソーとの合弁によるリチウムイオン電池工場を建設予定で、モーターやその他の主要部品についても現地調達する考え。
スズキはインドの新車市場で50%近くのシェアを握っているだけに、当初はEV化に対して慎重だったそうですが、トヨタ自動車の協力を得たこともあり、インドにおける電動化シナリオを計画どおりに推移させるには自社によるリーダーシップが重要と判断した模様。
スズキ主導によるインド市場のEV化に向けた今後の動きが注目されます。
(Avanti Yasunori・画像:SUZUKI)
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