【新車試乗シビックタイプR】ターボ車とは思えないフケ上がりとガンガン走るパワフルフィール

2017年に10代目に移行したホンダのシビックには、従来モデル同様にスポーツ色を高めたタイプRが設定されています。

たっぷりとしたサイズを持ったバケットタイプのシートに座ると、それだけで「ヨシ、いくぞ」という気持ちにさせてくれる雰囲気にあふれています。エンジンの始動はクラッチを踏み込まないと行えません。右足でブレーキペダルを押さえ、左足でクラッチベダルを踏み切ってから、右手を伸ばしてイグニッションボタンをプッシュします。

シフトはスッキリと1速に入ります。アクセルペダルを軽くあおりながら、クラッチをミートするとスッとクルマが前に出ていきます。

クラッチは重すぎず、軽すぎず、フリクションの少ないフィーリングです。そのままシフトアップしていくときも、ギヤの入りはよくクラッチを切ってシフトレバーを目的のポジションに持って行けば、スッと吸い込まれるように入っていきます。

もっと感動的なのはシフトダウンです。シフトダウン時はレブマッチングという機構が働き、回転数を合わせてくれるのでまったくショックを感じることなく、シフトダウンが行えます。素早いシフト操作でも回転を上手に合わせてくれるので、ドライビングが楽しくなります。

レッドゾーンは7000回転から始まりますが、フル加速するとあっという間にレッドゾーンまで吹け上がるので、どんどんシフトアップしていかなくてはなりません。この点は以前、テストコースでチェックしていますし、今回クローズドコースを走る機会があったので、中途半端なフル加速ではなく、正真正銘のフル加速をチェックしています。

フル加速では一気に吹け上がってしまうので、あまりターボ付きの印象を受けませんが、あえて高めのギヤをチョイスすれば、2000回転付近からモリモリとトルクが盛り上がる感覚を感じられます。6速・100km/h時のエンジン回転数は2400回転程度で、クルージングは快適です。

クルーズコントロールでの走行時にクラッチを操作してシフトチェンジをしても、クルーズコントロールはキャンセルされず、走り続けることができます。

(文:諸星陽一/写真:前田 惠介)

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この記事の著者

諸星陽一

諸星陽一 近影
1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想のクルマ生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。