2017年10月の月間セールス、実質トップはあの「兄弟モデル」! そこから見える日本人気質は?

まずはヴォクシー三兄弟の2017年10月の販売台数は次の通り。

ヴォクシー:7,417台
ノア:5,097台
エスクァイア:3,618台
合計:16,132台

軽く、アクアのセールスを超えました。

続いて、ルーミー四兄弟の販売台数を合計すると……

ルーミー:7,090台
タンク:6,064台
トール:2,046台
ジャスティ:239台
合計:15,439台

こちらも合計ではアクアを超えていますが、惜しくもヴォクシー三兄弟には及びませんでした。

というわけで、2017年10月単月でいえば、日本で一番売れた登録車の実質トップはヴォクシー/ノア/エスクァイアの三兄弟で、それに続くのがルーミー/タンク/トール/ジャスティの四兄弟ということになりました。

それでも軽自動車の絶対王者といえるホンダ・N-BOXの21,234台には届いていないのは、N-BOXの凄さを示しているところ。なお、2017年10月の軽自動車セールスで2位となったダイハツ・ムーヴは13,972台となっています。つまり、ヴォクシー三兄弟、ルーミー四兄弟は、登録車と軽自動車を合わせた新車販売ランキングにおいて、実質的な2位、3位といえるわけです。

それにしても、こうして合計してみると、いかにスライドドア車が日本市場において支持されているのか理解できるのではないでしょうか。なにしろ実質的なトップ3が、いずれもスライドドアの軽自動車、Mクラス・ミニバン、コンパクトカーなのですから。

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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