スズキでは安全運転支援システム「スズキセーフティサポート」と銘打って、衝突被害軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報、ハイビームアシストなどを組合わせた「セーフティ・サポートカー(サポカー)」を設定しています。
「サポカー」は搭載技術によって「サポカーSワイド」「サポカーSベーシック+」「サポカーSベーシック」と3レベルに分類されており、車種やグレード別に安全装備が割り振られています。そうしたなか、同社は今回の東京モーターショー2017において、「スズキセーフティサポート」を全車展開する方針を打ち出しました。
今回のショーにコンセプトモデルとして出展された次期「スペーシア」や、ハスラーの小型車版「XBEE」にも新たな予防安全機能が多数採用される見通し。日刊工業新聞によると、次期「スペーシア」には誤発進による後退時ブレーキサポートや、車速・警告などの情報をフロントガラスに投影するヘッドアップディスプレーなど、軽自動車初の最新予防安全技術が採用されるようです。
全国軽自動車協会連合会による10月度の軽四輪車通称名別新車販売速報で首位のホンダ「N-BOX」は、9月の全面改良で先進の安全運転支援システム「ホンダセンシング」を標準装備しており、ハイトワゴン市場が正に激戦区となっていることを踏まえ、スズキは予防安全装備を一層充実させることでライバル車に対して優位性を確保する考えのようです。